島津製作所では、2017年よりSDGsに関する情報収集を推進し、2018年には事業との関連性を整備、2019年にはそこに将来的なSDGsへの貢献を追加することで、2030年に向けた自社のSDGsへの貢献度の見直しに取り組んできました。
具体的には、事業活動を通じた社会課題の解決可能性を分類し、SDGsターゲットレベルでの取り組みの実績を整備した上で、各SDGsターゲットにおける事業活動での貢献度をマトリックス化するなどの取り組みを実施しています。
また、全社的な活動プロセスにSDGsターゲットを関連付ける作業を行っており、まず、バリューチェーンを支える社内基盤として<3すべての人に健康と福祉を><5ジェンダー平等を実現しよう><8働きがいも経済成長も><16平和と公正をすべての人に>の四つのターゲットを据え、調達領域では<12つくる責任つかう責任><13気候変動に具体的な対策を><16平和と公正をすべての人に>、研究開発領域では<9産業と技術革新の基盤をつくろう>、生産及び販売・サービス領域では<6安全な水とトイレを世界中に><7エネルギーをみんなにそしてクリーンに><12つくる責任つかう責任><13気候変動に具体的な対策を>を関連対象として設定しています。
そして、そこから生み出される共有価値として<4質の高い教育をみんなに><17パートナーシップで目標を達成しよう>を設定するとともに、SDGsにおける課題と事業領域における課題とを重ね合わせ、課題解決が自社の事業拡大にもつながるものとしています。それぞれの領域における解決目標課題としては、「人の健康」の領域では<3すべての人に健康と福祉を>、「安心・安全な社会」の領域では<2飢餓をゼロに><6安全な水とトイレを世界中に><7エネルギーをみんなにそしてクリーンに><11住み続けられるまちづくりを><12つくる責任つかう責任>、「産業の発展」においては<7エネルギーをみんなにそしてクリーンに><9産業と技術革新の基盤をつくろう><11住み続けられるまちづくりを><12つくる責任つかう責任><13気候変動に具体的な対策を>を、それぞれ掲げています。
また、2008年から森林保全活動を行っている「島津製作所の森」で発生した間伐材を利用したSDGsバッジを製作し、従業員や代理店に配布する等の啓発活動にも取り組んでいます。同バッジの製作にあたっては、<15陸の豊かさも守ろう>への寄与と、製作作業への障がい者の参加によるへの寄与とを謳っています。
出典
- 参考URL:[SHIMADZU] 事業を通じたSDGsへの取り組み | サステナビリティ | 島津製作所 https://www.shimadzu.co.jp/sustainability/common_value/sdgs.html
- 企業名:株式会社島津製作所 https://www.shimadzu.co.jp/
- 業種:精密機器